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Chat GPT等の生成系AI利用に関する留意事項


Chat GPT等の生成系AI利用に関する留意事項(令和5年9月25日更新)

人工知能(AI)技術の発展により、文書(テキスト)を生成するAI(生成系AI)を手軽に利用できる環境となりました。画像を生成できるAIの「Stable Diffusion」や、テキストを生成できる「Chat GPT」などがその代表です。大学における学修や研究において、これらのAI技術の活用は有用であるとともに、適切な使用が求められます。不適切な使用により、使用者だけでなく、他の人にも危害、迷惑をかけることもありえます。本学の学生は、以下のように倫理、規則、そして良識に従ったChat GPTを始めとする生成系AIの活用を励行してください。


1.自分が責任持って作成する。
 〇論文・課題・レポート・記録等は、自分が責任を持って作成するものです。生成系AIによって作られた文書を使用することは、自分で作成した文書とはみなされません。参考とすることはできますが、文書は自分が責任を持って自らの言葉で書かなければ、作成者の文書とはみなされません。AIは著者にはなれません。
 〇文書にはしばしば著作権があり、生成系AIで作成された文書を利用することが著作権の侵害とならない保証はありません。自分の文書として生成系AIの文書を使って剽窃(他人の文を無断で盗用)が明らかになった場合、作成者はもちろん、もし共著者がいれば共著者も不正とみなされるので他者に迷惑をかけることになります。


2.根拠について自分が責任を持つ。
 〇生成系AIは、ネット上の情報を適宜集約しそれらしい文書を作成してくれますが、その信憑性は保証されません。根拠となる情報についても示されません。文書の作成は、自らが正しいことを述べていることの根拠を持つことの責任を持たなければなりません。責任を持つということは根拠となる情報、文献などが明確でなくてはなりません。しかし、Chat GPTは根拠となる情報を提供しません。
 〇情報の確かさについても生成系AIは保証しません。数年前の情報に基づく回答がなされる場合もあり、最新の確実な情報ではない可能性もあります。


3.不正な使用は行わない。
 〇試験など使用が許されていない状況において生成系AIで解答を行うのは不正行為です。


4.個人情報・機密情報を漏洩しない。
 〇生成系AIは、質問される内容を取り込んでAIが学習します。質問者から発する情報に個人情報や現場での機密情報が含まれると、それらの情報がどのように利用されるか制御できません。AIは、利用者が自分の情報の取り扱いに留意して、利用しなくてはなりません。


 これらの注意点は、必ずしも生成系AIの利用だけに当てはまるのではなく、文書作成、情報受発信全般に共通するものですが、AIの普及により学生が特に注意すべきこととして、ここに喚起いたします。


東都大学
学長 吉岡俊正