教育理念及び教育目標に基づき、所定の期間在学し、卒業要件を満たす所定の単位を修得し、かつ次に掲げる能力を身につけた学生に対し卒業を認定し、学士（看護学）の学位を授与する。

１.看護専門職としての倫理観を身につけ、生命及び人を尊重する姿勢：
　「看護専門職として守るべき規範・原理・規則を身につけている」
　「人間の生命を尊び、基本的権利を守る姿勢を持っている」
　「倫理的な判断に基づいて行動できる」
２.ヒューマンケアの理念に基づき、保健・医療・福祉チームの一員として貢献できる能力：
　「ヒューマンケアの意味と価値を理解している」
　「看護の対象となる人々の健康維持・増進のために必要な専門知識・技能を主体的・継続的に学習できる」
　「保健・医療・福祉の分野における看護の役割と機能を認識し、看護専門職として力を発揮できる基礎的能力を有している」
３.看護及び看護にかかわる広い領域の問題に対する探究心を持ち、この領域の発展に寄与できる能力：
　「医療・看護の現象を科学的に探求する基礎的能力を有している」
　「根拠に基づいた、より質の高い看護実践を行うため、専門分野の応用を考えることができる」
　「自ら問題を見出し、筋道を立てて解決できる」

「自己教育力」「科学的探求力」「看護実践力」「マネジメント力」「地域貢献力」「国際力」をヒューマンケア能力育成のために必要な要素として、これらを高めることにより、より高い「ヒューマンケア力」を育成できるとし、すべての授業科目で7つの力の1つ以上を強く意識した内容とする。

●看護師課程の授業科目区分
ヒューマンケアの基礎科目群・看護の基礎科目群・看護専門科目群の3区分とし、ヒューマンケアを土台とし、看護の専門性を積み上げることにより、質の高いヒューマンケア実践家としての知識・技術・態度の育成を目指す。
（１）ヒューマンケアの基礎科目群
　『人間形成の基礎』『自然科学の理解』『学習･自己教育の基礎』『異文化理解』の4分野を配置し、特に「自己教育力」
　「科学的探求力」「地域貢献力」「国際力」を養うことによりヒューマンケアの基礎能力の修得を目指す。
（２）看護の基礎科目群
　『健康の理解』『社会と環境の理解』の2分野とし、看護の基盤である基礎医学に関する科目とともに、
　特に「科学的探究力」「看護実践力の応用」につながるの基礎となる科目を配置する。看護の主要な要素のうちのである
　〔健康〕とそれをはぐくむ〔環境〕の2つについて理解を深め、専門科目につなぐ知識の修得を目指す。
（３）看護専門科目群
　『看護の基礎』『ライフステージと看護』『健康レベルと看護』『社会生活と看護』『看護の統合と発展』の５分野を
　配置する。すべての看護分野において必要な知識・技術を体系的に修得するとともに、＜講義概論＞＜演習援助論＞
　＜実習＞を体系的に組み合わせた授業により、専門職である看護師と保健師（一部選択学生）および養護教諭2種（一部
　選択学生）に必要な学力と技術を身に着けられるように教育する。また、ヒューマンケアの基礎科目で培った
　「自己教育力」「科学的探求力」「地域貢献力」「国際力」をさらに強化し、「看護実践力」「マネジメント力」の強化
　を図った「ヒューマンケア力」の修得を目指す。
●保健師専門科目群　
保健師に必要な専門性の高い知識、技術に関する科目を配置し、保健師としてヒューマンケアを実践できる能力の修得を目指す。

本学の理念及び教育目標に基づき、看護学を学ぶ上での基礎的学力を有し、また、次の資質を備えている学生の入学を求め、総合的に判断し、選抜する。
１．生命あるものすべてを大切に思う心を持ち、人間の尊厳を理解できる人
２．将来、看護師等として保健・医療・福祉の分野で貢献する意思のある人
３．自分の果たす役割に責任感を持つとともに、周囲と協調できる人
４．看護に関する高い関心を持ち、入学後も主体的に学ぶ意欲のある人