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幕張ヒューマンケア学部


教員活動


小泉准教授の水泳日本代表チーム帯同について

理学療法学科小泉圭介准教授が、前回の2020東京オリンピック・パラリンピックに続き2024パリオリンピック・パラリンピック水泳日本代表チームに帯同することが決定しました。大学を一時離れ、チームに帯同します。

>> 小泉准教授教員紹介ページ

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理学療法学科で講師を務める小泉圭介講師(写真左)は、本学での学生指導の傍ら、プロのスポーツトレーナーとしても大いにご活躍されております。最近は北島康介さん(写真中央)の率いるプロ水泳チーム「東京フロッグキングス(Tokyo Frog Kings)」にて活動されており、学生に様々な刺激をもたらしていただける活動として、大学としても大いに期待しているところです。以下、小泉先生ご本人による活動のご紹介となります。

東京フロッグキングス(Tokyo Frog Kings) とは

東京フロッグキングスは、設立2年目の今年からISLに参入したチームです。GM北島康介が東京を拠点として設立し、今年の初めからスタッフ・選手のリクルートを行ってきました。ヘッドコーチには北島GMがアメリカ滞在時に指導を受けていた前南カリフォルニア大学ヘッドコーチのデイブ・サロ氏を招き、日本代表監督である平井伯昌氏など日本のトップコーチも名を連ねています。所属する選手は、最年長の入江陵介選手(キャプテン)、萩野公介選手や大橋悠依選手など日本代表クラスの選手に加え、リオ五輪女子400m自由形金メダリストのリア・スミス選手(米)や世界選手権男子50m自由形銀メダリストのブルーノ・フラトゥス選手(ブラジル)など海外のトップ選手も9名参加し、インターナショナルな競争力のあるチームを編成しました。

東京フロッグキングスでの小泉先生の役割

2019年の年末にチーム設立が決まった段階で、コンディショニング部門の編成を北島GMから依頼され、Performance Task Force(以下PTF)の設置を提案しディレクターに就任しました。PTFの役割は、選手のコンディションをリーグの連戦で維持していくことです。しかし、そのためには従来のマッサージなど徒手的な対応だけでなく、あらかじめ身体機能を評価し問題点を明らかにすることで、障害を予防し連戦を戦い抜けるだけの身体機能の向上を目指さなければなりません。わたくしの過去の日本代表トレーナーの経験から、日本の水泳選手は過度に水泳に特化した身体特性に偏る傾向があると考えていました。そこで、水泳分野で活動しているトレーナーに加え、メジャーリーグのストレングスコーチ経験のあるパフォーマンスコーチやJリーグでコンディショニングコーチを務めているスタッフを招聘し、基本的な筋力や瞬発力の向上を目指してトレーニングを実施しました。その上で、水泳競技に特化したコンディショニングをわたくしが担当するというシステムを作り、世界基準での身体機能の向上を図っています。
また、遠征の際にはチームスタッフに加えISLから海外のセラピストがチームに派遣され、選手のマッサージ等を担当するシステムもISLの特徴です。海外の選手も少なくないので、日本のセラピストだけでなく様々な国のセラピストが特色を活かしながら力を合わせてチームに貢献しています。これらスタッフの取りまとめもディレクターであるわたくし小泉の役割となります。
このように、我々は既存の水泳の枠にとらわれないコンディショニングシステムの構築を目指しています。



ISLとは

ISL(International Swimming League)は、昨年から開催されている国際的な競泳のプロリーグです。ウクライナの大富豪コンスタンチン・グリゴリシンが発起人となり、2019年シーズンは北米4チーム、欧州4チームの計8チームで世界各地を転戦してリーグ戦を行いました。
オリンピックや世界水泳は50mプール(長水路)で大会が行われますが、ISLは25m(短水路)の大会で、50~400mのスプリント種目のみで争われます。また、個人種目で記録を争う従来の競泳の大会とは異なり、男子16名・女子16名の32名でチームを組み、順位をもとに算出されたポイント加算でチーム得点を争う団体競技になります。全てのレースは1発勝負、チームのポイントが目まぐるしく入れ替わり、今までにないスリリングな展開が楽しめる新しい競技と言えます。
今年は日本とカナダの2チームを加え全10チームで開幕しました。コロナの影響から転戦は行わず、ハンガリーの首都ブダペストで集中開催され、10月中旬から11月末までリーグ戦と決勝トーナメントが行われています。


ISL・東京フロッグキングスの今後の予定

ISLの2020年シーズンは11月末のファイナルまで2カ月弱の集中開催です。東京フロッグキングスは予選リーグの最終戦を待たずして8位以内が確定し、セミファイナルの進出を決めました。残念ながらセミファイナルで敗退、上位4チームで争われるシーズン最終戦のファイナル進出はなりませんでしたが、チームとして非常に収穫と課題の多い経験でした。
来年は、東京オリンピックが開催される予定になっているので、その終了後の9月から予選リーグが開始されることになります。来年は是非日本でもこのISLの試合を開催し、日本の方々にも楽しんでもらいたいと考えています。そのためにも、今年初参戦でセミファイナル以上に進出したことはとても大きな成果だったと思います。
我々は10年後にこのISLというリーグがさらに発展することと同時に、日本でも選手やスタッフの憧れ・目標となるようなチームを作っていきたいと考えています。
もちろん、所属選手は全て来年開催予定の東京オリンピックにも出場できるレベルの選手ばかりです。オリンピックからISLと1年通じて競泳が盛り上がっていくように、引き続きサポートしていきたいと思っています。
Tokyo Frog Kingsの今後の活躍にご期待ください。